「多年草」or「一年草」 ~プランター野菜・次は何を植える?~

多年草か一年草か?プランター野菜選びのポイント ベランダーコラム
多年草か一年草か?プランター野菜選び

プランター栽培を続けていると
「次は何を植えようかな?」
「次はどんな野菜を育てようかな?」と考える事があると思います。

そんな時は「季節に合った野菜」を選ぶという事がまずは大事ですが、それでもまだ迷ってしまった時などにチェックしてもらえると良いかなと思うポイントがあります。

それは「多年草」なのか「一年草」なのかという点です。

それぞれにメリットとデメリットがありますので私なりに整理してご紹介して行きます。

植える野菜を選ぶ前に特徴を把握しておくことで、失敗を回避しながら満足度アップにもつながると思いますので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

一年草・多年草の特徴と比較

青いミニトマト
青いミニトマト

一年草と多年草の違い

メリット・デメリットを整理する前に、一年草と多年草の違いを簡単に確認しておきます。

「一年草」とは

種から芽を出して花や実をつけてその年で枯れる植物。翌年はまた種から成長。

一年草の中には、栽培条件によっては数年間枯れない植物もありますが、食用になる部位や収穫の都合などから「一年草扱い」として、その年の収穫を行ったら終了とする物もあります。

「多年草」とは

1年で枯れることなく、数年にわたって花や実をつける植物。

よく言われる「宿根草」というのは、多年草の一種になります。宿根草は季節によって地表部が枯れますが、翌年にまた根から芽が出て花や実を付けます。

逆に、1年中枯れずに葉を残したまま過ごす多年草もあります。

という事で、次は一年草と多年草について、私が思うメリット・デメリットとオススメ野菜を整理してみます。

一年草のメリット・デメリット

メリットデメリット
・毎回プランターをリセットできる  
・閑散期の管理が不要(越冬など) 
・色々な野菜にチャレンジしやすい 
・成長、変化が早い物が多い
・気軽に取り組みやすい
・毎回片付けが必要
・枯れた後にプランターが空いてしまう  
・毎回新しい種や苗の入手が必要
・数か月で終わってしまう物が多い
・付き合いが短い為、愛着が湧き辛い
一年草のメリット・デメリット
花付きナス
花付きナス

オススメの一年草野菜(一年草扱いの物も含む)

オススメの一年草

・ナス科(トマト、ピーマンなど)
・ウリ科(カボチャ、キュウリ、ゴーヤ、ズッキーニなど)
・アブラナ科(キャベツ、ハクサイ、カブ、ブロッコリー、チンゲンサイなど)
・根菜、芋類(大根、人参、ゴボウ、ジャガイモ、サツマイモなど)
・葉物野菜(ホウレンソウ、コマツナなど)
・香草類(大葉、バジル※)
など

※大葉やバジルなどは一年草ですが、毎年種が大量に出来ますので、一度育ててしまえば翌年も継続して育て易いです。

多年草のメリット・デメリット

メリットデメリット
・一度植えたら数年間楽しめる
・季節ごとの変化を1年通して楽しめる
・年ごとの成長が感じられる
・付き合いが長く、愛着が沸きやすい  
・一定期間ごとに植替えの手間がかかる
・年間通して世話がかかる
・しばらく枯れないので飽きても処分し辛い  
・数年間、場所を占拠される
多年草のメリット・デメリット
ミョウガとユリ
ミョウガとユリ

オススメの多年草野菜

オススメの多年草

・アスパラガス
・ミョウガ
・ラッキョ
・ネギ、ニラ
・ハーブ(ミント、パセリなど)
・ユリ(ゆり根)
・イチゴ(※)
・パイナップル
など

※イチゴは多年草ですが、毎年ランナーから新しい株へ更新して育てられる事が多いです。

多年草のススメ

という事で、多年草・一年草の特徴などを私なりに整理してみました。

それぞれの良さはあるのですが、私はどちらかと言えば多年草の方が好きです。

我が家では一年草も常に何かしら育てていますが、やっぱり収穫が終わったらすぐに処分しますので、わりとアッサリしているというかドライな感じもしてしまいます。

一方で、多年草は長いお付き合いになる事が多い為、ベランダやプランターのスペースを考えて計画的に植えてあげる事が重要ですので、準備段階から気持ちが入り易いです。

そして、四季それぞれの変化を楽しみながら、何年も一緒に過ごす事でより愛着が沸いてきますので、だんだんと家族の一員の様に感じて来ます。

もし読者の方で「多年草はあまり育てた事が無いかな」という方がいらっしゃるようでしたら、ぜひ育ててみる事をオススメします。

スペアミント
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