「ベランダで使用するプランターの選び方」サイズ・性能・材質など

プランターの選び方ポイント プランター栽培おすすめグッズ
プランターの選び方ポイント

美味しい野菜を育てる為に、どの様なプランターを選ぶかは非常に重要ですよね。

それぞれの特徴を理解して、状況に合った最適なプランターを選びたい所です。

このページでは、特に「ベランダで使用する場合」に絞ったポイントをお伝えしていきます。

ポイント

プランターの選び方で「野菜の成長」や「管理のしやすさ」などに大きな違いが出ます!

サイズで選ぶ

プランター サイズ選び
プランター サイズ選び

十分な株間が取れるサイズ

茎や葉がどのぐらい伸びる野菜なのか、株間はどれぐらい空ける事が適切なのか、支柱やネットなどの補助資材が必要かどうか、なども育てる前からチェックしておくことで、プランターの限られた栽培スペースを有効に活用する事が出来ます。

特に私は、野菜が思っていたよりも大きくなってしまい、非常に窮屈になってしまうという失敗をたくさんしましたので特に気を付けています。

また、株間が狭すぎると風通しが悪くなり病害虫の被害も出やすくなってしまいます。

十分な土の量が入るサイズ

野菜が元気で健康に育つためには、十分に根を伸ばせる「土の量」が必要になります。

植える前から「根が浅く張る野菜」なのか「深く張る野菜」なのかが把握出来ていれば適切なサイズ(深さ)を選べます。

根が十分に張れないと健康な野菜を育てる事は難しくなります。

特に根菜の場合は、野菜に合った「深さ」が無いと主役の野菜が十分に育ちません。

植替えも視野に入れて選ぶ

もし、プランターのサイズが小さい事に早めに気が付いた場合は、思い切って間引きや植替えをして余裕のあるスペースを確保してあげた方が良いです。

しかし、栽培途中の植え替えは植物にとって大きなダメージになりますので、無計画な植え付けによって植替えなければならなくなる事は、出来るだけ避けるに越したことはありません。

ただし、数年にわたって育てていく多年草の場合は、野菜の成長に応じて一回り大きなプランターに「植え替える」ということが必要になる場合もあります。

こちらも植替えに必要な資材の準備や、植替えを行う季節なども大事になってきますので、植替えのダメージを最小限にするためにも、計画的に実施する事をお勧めします。

特にベランダのプランター栽培においては、プランターを置く場所も、プランター内の栽培可能な面積も、限られたスペースで栽培して行かなければならない事が多いです。

ですので、野菜を植える前から「適切なプランターサイズ」を選定し、計画的な栽培を行う事が、品質の良い野菜の収穫と、収量のアップに直結する事になります。

ポイント

育てる野菜が「どのぐらいの大きさになるか」を確認して、プランターのサイズを選びましょう。

排水性能で選ぶ

排水口への経路を確認
排水口への経路を確認して、排水汚れを最小限に抑えましょう

ベランダでのプランター栽培は、畑での栽培よりも水持ちが悪い為、基本的には「ほぼ毎日水やり」を実施する事になります。

その際に、土の排水性はもちろん大事なのですが、「プランター自体の排水性能」も非常に大事になってきます。

排水タイプ別に、それぞれの特徴と私のオススメをお伝えします。

「底に水が溜まるタイプ」

これは良くないです。

排水溝が側面にあったり、穴が小さすぎてふさがり易かったりなど、構造的にプランター自体の底に水が溜まってしまう可能性のあるタイプです。

不衛生な水が常時溜まってしまう事になり、虫・病気・汚れ・根腐れなどのトラブル発生リスクが高くなってしまいますので避けた方が良いです。

私はネットで排水構造をチェックせずに買ってしまい、何回かこのタイプに当たってしまいました。

すぐに捨てる事となってしまい、非常にもったいなかったです・・・。

「受け皿のあるタイプ」

屋内にプランターを置く場合、受け皿は重要ですが、屋外に置く場合はいらないと私は思います。

上記のタイプと同様に受け皿に不衛生な水が溜まってしまう可能性があります。

排水を毎日捨てられれば良いのですが、重いプランターの場合はかなりの負担ですよね。

真夏や真冬など地面との熱を遮りたいなどの事情がある場合も、受け皿ではない物でも遮断は可能ですので、受け皿は外してしまう事をオススメします。

「排水を垂れ流せるタイプ」

ベランダではこのタイプがオススメです。

水をやった際に「どれぐらい水が染み出してくるか」という所が、水やりの適切な量を判断する一つの目安として重要になりますので、排水を垂れ流すことで、水が染み出す量が確認しやすくなります。

ベランダの床の材質や塗装状態にもよりますが、しみ出した水を利用してホウキやブラシで掃いてあげると、日常的にベランダ・バルコニーを綺麗に保ちやすいという利点もあります。

ただし、垂れ流した先の排水溝までのルートは、しっかりチェックと掃除が必要です。

土・枯葉・汚れなどを溜めてしまうと、マンション管理の方やご近所さんの迷惑になりますし
場合によっては、苦情やご近所トラブルの元になりますので注意が必要です。

枯れ葉などが排水溝にたまると、大雨などで一気に水が溜まってしまう事があります。

マンションの漏水事故は悲惨ですので、排水口のチェックや掃除はこまめに行いましょう。

形状で選ぶ

プランター型

当サイトで多く使用している40リットルの四角いワイドプランターは、土がたくさん入るので置くスペースさえあれば多くの野菜を一度に育てる事が出来て便利です。

栽培面積が広めに取れますので、コンパニオンプランツなども一緒に植えやすいですし、支柱などの立て方も自由度が高いです。

プランター自体はプラスチックで軽いですが、土を入れるとかなりの重さになる為、強風が吹いてもビクともしません。

その反面、力の無い方の場合は動かすのが大変で管理がし辛いかもしれません。

植木鉢型

丸い10号鉢などは、決まった植物を一株で植えるのに向いています。

その植木鉢を独占する形にすれば、土からは他の植物の影響を受けずに伸び伸び育てる事が出来ます。

ただし、植物が大きくなって鉢の方が小さくなると、強風で倒れやすくなるというデメリットもあります。

ベランダで植木鉢が倒れて土がこぼれると、後片付けが大変ですので避けたい所です。

スリット鉢

鉢の下の方にスリット(細長い穴)の開いているプランターもオススメです。

通気性・排水性も良くなりますし、根の空気剪定が可能です。

「空気剪定とはなんぞや?」と思われた方は、詳しくは下記のページで解説していますので、読んでみて下さい。

動かしやすさで選ぶ

プランター 動かしやすさ
プランター 動かしやすさ

プランターは、日当たりの調整や、雨・風・寒暖などへの対応で「動かす」必要がある事も多いです。

簡単に「場所を変えられる」ということが、プランターの大きなメリットでもありますので、プランター自体の「重さ」や「動かしやすさ」は大事なポイントになります。

また、プランターを同じ場所にずっと置いておくと、どうしても床に汚れが溜まり、こびり付いてしまいますので、定期的に場所を動かしてお掃除をする事をオススメします。

ただし、土が多く入る大きなのプランターの場合はかなりの重さになりますので、動かす際にプランターが壊れない様に、そしてご自身の腰も痛めない様に注意して下さいね。

ちなみに、頻繁に移動が必要になるプランターは、台車に乗せておくと大変便利です。

プランターの台車については、下記ページも参考にしていただけると良いかもしれません。

材質で選ぶ

プランターには様々な材質の物が有りますが、それぞれの特徴を理解して最適なプランターを選べると良いですね。

ベランダで使う場合の、材質ごとのメリットデメリットもお伝えします。

プラスチック

プラスチック プランター
プラスチック プランター

プラスチックはのメリットは、「安い」「軽い」「加工しやすい」という所です。

しかし、材質によっては「割れ」が起こり易い物もあります。

私が以前買った物の中には、土を入れた初日からフチを持って動かそうとすると、重さに耐えられずに「バキ!」と、すぐに割れてしまう様な、ひどく脆いプラスチックプランターもありました。

これは残念ながら、すぐにゴミ箱行きで泣き寝入りとなりました・・・。

カチカチに固いタイプのプラスチックは逆に割れやすく、ある程度の柔軟性があった方が割れにくくなります。

ベランダでは、日光に当たる率も高い為、対候性も重要になります。

対候性の低いプラスチックは日光に当たっていると急激に劣化して、見た目も悪くなり割れやすくなってしまいます。

一概にプラスチックと言っても、様々な素材・種類がありますので、このような柔軟性・対候性などを考慮して選ぶ事が出来れば、失敗を防ぐことが出来ます。

私が使った中では「ポリプロピレン製」の物が柔軟性が高く、長持ちしました。

対候性としても、数年使っても柔軟性は保たれて長持ちしました。

しかし、色褪せはある程度おこります。これはポリプロピレンの宿命の様で、防ぐのは難しそうです。

ベランダのプランター栽培には、総合的に見てプラスチックが一番無難な素材ではないかと思います。

石・陶器(テラコッタ)

陶器プランター
陶器プランター

石や陶器の良さは「デザイン性」「質感」「対候性の高さ」などがあると思います。

しかし、落下などの衝撃で割れやすい点と、形状や穴の箇所によっては、排水性・通気性が悪くなるという欠点もあります。

また、大型の物は大変重くなります。
樹木などを常設する場合には良いかもしれませんが、ベランダの野菜用のプランターとしては取り扱い辛さもあります。

デザイン性重視の方でなければデメリットの方が多いかもしれません。

木製

木製プランター
木製プランター

木質素材のメリットは「デザイン性」「丈夫さ」「質感」などでしょうか。
他のエクステリアとのコーディネートや、DIYでのプランター作りもしやすいです。

メンテナンスの仕方にもよりますが、少なからず経年劣化が起きますし、特に日向の場合は色褪せも起こりやすいです。

また、雨風や水やりの状況によっては、湿気による腐食やカビ・キノコなどが発生する場合もあります。

また、木材の質も重要で、ウッドデッキなどに向いているウリン材などの硬質で長持ちする素材もありますが、合板・集成材などの加工板の場合は、雨ざらしで使用すると、反り・めくれなども起こりやすく、見た目も汚くなり易いので注意が必要です。

不織布

黒い不織布プランター
黒い不織布プランター

不織布メリットは「柔軟性」「通気性」の高さにあります。「安価」で「軽い」事も特徴です。

「デザイン性」の面でも少し変わった雰囲気をベランダに与えてくれます。

しかし、下部の方が常時湿っている状態になりやすい為、コケ・カビの発生確率は高いです。
不織布の色はコケやカビが目立ちづらい黒系がオススメです。

日向のコンクリートなどに直置きしている場合は、地面の熱で根に悪影響が出る場合があります。
地面との間に、ブロックなどをかまして直接接地しない様にしましょう。

私は100均で買ったウッドデッキパネルを敷いて、その上に不織布プランターを置いています。
地熱の遮断と通気性の確保が同時に叶えられます。

ビニール(袋栽培)

袋栽培
袋栽培

もはやプランターすら不要という、ビニール(袋)栽培のメリットは「簡単」で「深さを出しやすい」という点かと思います。

ゴボウなど深さが重要な一部の野菜には、かなり向いている方法です。
買った培養土の袋をそのまま使用出来たり、終了した後に処分する時も「楽」です。

ただし、景観的なオシャレさを損なってしまう部分は否めません。
袋栽培でオシャレさを保ちたい場合は、カバーや外袋などを工夫すれば改善出来ます。

また、栽培面積は取り辛いですし、どんな野菜にも合うやり方という訳ではない為、少々イレギュラーな栽培方法ではあります。

ポイント

ベランダで使用する場合は、総合的に見てプラスチックが無難だと思います。
使いこなせれば不織布プランターもオススメできます。

筆者が実際に使ってみて良かったプランターについては、下記ページでも紹介しています。
参考になれば幸いです。

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